突発性難聴とは

突発性難聴とは

突発性難聴で苦しむ人

突発性難聴は40~60代に多く、約3000~5000人に1人の割合で発症すると言われています。
はっきりとした原因は分かっていませんが、内耳にある、音を信号に変え脳に伝えるための器官や、神経などに異常が起こることで発症する言われています。

突発性難聴は、片方の耳だけであることが一般的で、高度の難聴、または全く耳が聞こえなくなるという症状が数時間のうちに起こり、その他に耳鳴り、めまいなどの症状を併発することもあります。

難聴は、外耳道、鼓膜、耳小骨などに異常が起こる伝音性難聴と、内耳の蝸牛などに異常が起こる感音性難聴に分類されます。
突発性難聴は感音性難聴に分類され、対処法が確立されている伝音性難聴に比べ聴力の回復は困難です。

しかし、早期に適切な処置を受ければ回復する可能性もあります。
原因がウイルス感染によるもの、または不明の場合、患者の約1/3~半数が正常な聴力を取り戻し、残りの半数では部分的に聴力が戻る、または改善しないと言われています。

発症してから1カ月程度で聴力が固定してしまうため、発症後1週間以内の処置開始が重要です。

突発性難聴の症状

突発性難聴に苦しむ女性

突発性難聴は、ある日突然片側の耳の聞こえが悪くなる、または全く聞こえなるという症状が数時間のうちに起こります。

難聴が徐々に悪化したり、日によって聞こえの程度が変ったりすることはありません。

また約3割にめまいが起こりますが、ほとんどの場合、繰り返すことはありません。

突発性難聴の原因

突発性難聴

ほとんどの場合、突発性難聴の原因は不明ですが、単純ヘルペスウイルスの感染症、自己免疫疾患、内耳や神経の血管の閉塞が関係していると考えられています。

その他の原因としては、頭部外傷、激しい気圧の変化による耳内部の損傷、内耳に損傷を与える薬、感染症などが原因で突発性難聴が起こることがあります。

また、聴神経腫瘍、多発性硬化症、メニエール病、小脳の小さな脳卒中、HIV感染症の患者で梅毒の感染症が再活性化などの疾患の症状として突発性難聴が起こることがあります。

突発性難聴の対処法

病院での検査、対処法

一般的に、聴力検査、通常はガドリニウム造影剤を用いたMRI検査、血液検査などがおこなわます。
・突発性難聴の原因が判明している場合は、原因に対しての処置が行われます。

・原因が不明な場合は、一般的にコルチコステロイド、抗ウイルス薬が投与されます。
薬物治療と併用して、星状神経節ブロック注射、高気圧酸素療法などが行われる場合もあります。

ふじかけ鍼灸院